予防歯科とは?
予防歯科とは、ムシ歯などになってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることです。
歯とお口の健康を積極的に守るため、
歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、
歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、
「予防歯科」を実践しましょう。
そのためにも、歯科医院での定期的な健診が大切です。
セルフケア
予防歯科において一番大切なのは、患者さん一人一人が毎日行うセルフケアです。
歯は毎日使いますが、歯科医院でのメンテナンスは多くても3ヶ月に1回程度ですから、1年の大半はご自身でケアする必要があるためです。
セルフケアに必要な歯ブラシ、歯磨き粉、フロスなどは人によって向き不向きがあります。当医院ではケアグッズを揃えておりますので、興味のある方は担当の歯科衛生士、歯科医師にお気軽にご相談下さい。
プロケア
プロケアとは、歯科医院にて国家資格を持った歯科衛生士が行うケアのことです。
セルフケアで取り切れなかった歯肉の下の歯石、プラークを専用の器具を使用して除去します。所要時間は30分程です。歯石、プラークの除去の他にも、患者さんのセルフケア技術の向上のためにブラッシング指導も行います。
歯を失う最たる原因である歯周病は、歯周ポケットが4mm以上のことをいいます。歯ブラシではこの4mmの歯周ポケットにはまず届きません。そこで、プロによるケアが必要となるのです。
当院では、年に2~3回程度のメンテナンスを推奨しております。ただし、生活習慣などによって口腔内の状況は患者さんごとに異なりますので、適切な来院の頻度も変わってきます。半年以上歯医者に行っていないという方は、まずは一度ご自分の口腔内の状況を確認する意味でも是非一度ご来院下さい。
治療ではなく
予防で歯を守る
歯科先進国の欧米と日本の違い
近年、日本でも「予防歯科」が注目されはじめていますが、それでも「歯が痛くなってから歯医者へ治療に行く」という認識の方が多いです。
しかし、欧米では日本よりもしっかり予防を行う意識が強くあるため、歯科医院などで定期健診を受けることが習慣になっており、日頃から歯科医師や歯科衛生士と一緒にお口の健康づくりを実践しています。その結果、むし歯や歯周病にかかる人は極端に少なくなっています。80歳になって20本以上の歯が残っている人も極めて多いです。
「予防歯科」の基本は、歯が生えはじめた時から歯の健康を考えることにあります。歯を失うと生活の質(QOL)が下がります。そうならないためにも、正しい知識を身につけ、生涯を通じて歯をトラブルから守り、管理する「予防歯科」が重要なのです。ここ日本でも2012年に厚生労働省から「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」が報告されるなど、「予防歯科」を推奨する機運が高まっています。
一生、健康な歯とお口でいるために、「予防歯科」をはじめましょう。
当院で行うプロケア
TBI(ブラッシング指導)
TBIとは、正しい歯磨き法を患者さんに身に付けていただくためにスタッフが歯磨きのコツや重要性をお教えすることです。
正しい歯磨きが出来るようになれば、むし歯予防になる他、口臭予防、歯ぐきの引き締め にも繋がります。難しいものではないので、みなさんお気軽にご来院ください。
スタッフ一同お待ちしております。
スケーリング(歯石除去)
スケーリングとは、専用の器具を使って歯石やプラーク(歯垢)を除去する作業を指します。歯の表面にこびり付いた歯石は通常の歯ブラシでは除去できないため、歯科衛生士がスケーラーやキュレットと呼ばれる器具を使って除去します。
スケーリングを行った後は歯ぐきが引き締まり、むし歯・歯周病予防になるだけでなくお口の中の嫌な口臭や寝起きの不快感も改善されます。歯に再度汚れがつくことを予防するために定期的なスケーリングがおすすめです。
PMTC(プロによる歯のクリーニング)
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaning(プロによる機械的な歯のクリーニング)の略です。通常の歯磨きでは取れない歯の黄ばみ(ステイン)だけでなく、細菌のかたまり(バイオフィルム)も除去することが可能です。歯の表面をツルツルに磨くことで歯垢がつきにくくなり、むし歯や歯周病の予防につながるメリットもあります。
当院ではメンテナンスの一環として取り入れております。